革靴の寿命とソール交換について

革靴の寿命とソール交換について

シークレットインソール インヒール シークレットシューズ 背が高くなる靴

革靴の寿命と修理のタイミング

革靴はビジネスやフォーマルなシーンで欠かせない存在です。革の素材や製法、履く頻度や使用時間により寿命は大きく異なりますが、週に2回の使用で一般的には1年から3年と言われています。

買い替えや修理をするタイミングにはいくつかのポイントがあります。まずはじめに、かかとのすり減りです。靴の中でも負荷がかかりやすいかかとは、劣化しやすいパーツです。すり減ってくると見た目が悪くなることはもちろん、かかとより上の部分も傷んできますので気が付いたら修理をしましょう。次はつま先の傷みです。かかと同様歩いているとダメージを受けやすいパーツです。つま先が削れる前に修理をするのが寿命を延ばすコツです。かかと内部の革の破損も避けては通れません。脱いだり履いたりすることで摩擦が起こりダメージを受けやすいので必要に応じて修理をしましょう。また、脱ぎ履きする際に、かかとを踏んだり、かかと同士を擦り合わせて脱ぐ癖のある人は要注意です。靴の寿命が大幅に短くなってしまいますので、靴べらを使用するように癖付けしましょう。

歩くたびに体重のかかるインソールの寿命は約半年から1年と言われています。単純なはがれの場合は接着剤などで一時的に補修をすることで解決できますが、破れていたり明らかな劣化の場合はインソールの交換をするのをおすすめします。市販でもたくさんの機能性インソールが販売されています。最も雑菌がたまりやすいインソールは、頻繁に新調し、靴内部を快適に保ちましょう。不快な履き心地のまま使用しているとストレスになるばかりか靴の寿命までも縮めてしまいます。

最後は革靴の劣化を判断しやすい箇所、ソールの破損です。歩いていると当然擦り切れたり、穴が開いたりします。買い替えをしなくてはいけないように思いがちですが、ソールの交換が可能な靴もあります。ソールの交換ができるということは革靴の寿命を延ばすことにつながります。

革靴のソール交換方法

革靴にはソールの交換ができるものとできないものがあります。また、交換できる技術のあるお店とそうでないお店もあります。近年は海外製品も多く、日本国内で一から革靴を生産しているメーカーが少なくなってきているので、底の交換修理に対応してくれるメーカーも少なくなっています。メーカーが底の修理を対応してくれるところというのは、信頼のおける日本のメーカーだと言えます。

革靴のソール交換にはいくつかの種類があります。マッケイ製法のソール交換は、はじめに底面の接着剤を削り中板を装着します。中板とアッパーを縫い付けた後接着をし仕上げます。次にグッドイヤーウェルテッド製法の交換は、縫い糸を切りソールを外します。ウェルトを交換し形を整えた後はアッパーにウェルトを縫い付けます。かかとのカーブや形に合わせ削り仕上げていきます。セメンテッド製法は、靴底とアッパー、中底を接着により貼り付ける製法です。この製法による靴底交換は、製造元以外の修理屋さんでは、難しいことが多いと思います。

ソールが傷んだからといって買い替えるのではなく、ソール交換をすることにより長く着用できるのが革靴です。お手持ちの革靴がソール交換ができるタイプか買い替える前にぜひ確認をしてみてはいかがでしょうか。

革靴の寿命を延ばすポイント

せっかく気に入って購入した革靴はできるだけ長く愛用したいものです。そこで寿命を延ばすいくつかのポイントをご紹介します。

まず一番大切なことは日常の細めなメンテナンスです。汚れがついたままで放置していたり、雨に濡れてそのままにしておくと寿命はもちろん短くなります。まずはブラシで靴をブラッシングすることを習慣にしましょう。馬毛のブラシは毛先が柔らかいのでおすすめです。次に汚れはリムーバーなどで落とし靴についた水分は早めにふき取りましょう。表面がきれいになったらクリームで栄養を与えるとなお効果的です。購入したてのものに防水スプレーを使用するのもおすすめです。汚れや水分から守ってくれるため寿命を延ばす助けになります。

次にすぐ買い替えるのではなく傷んだパーツを修理することです。ソール交換はもとより、インソールやかかとなど傷んだパーツを修理することで着用期間を延ばすことが可能です。なるべくこまめに修繕しましょう。例えば、かかとは擦り切れてしまう前に交換をすることにより他のパーツまで傷みが及ばないメリットがあります。ソールの交換やパーツの修理をしやすい革靴を購入しておくと良いでしょう。

最後は同じ靴を毎日履かないということです。仕事などで毎日革靴を履かないといけない環境の場合は複数足用意をしましょう。順番に履いていくことにより一足の劣化のスピードが緩和され、結果的に靴の寿命も延びます。

ビジネスシーンなどで日常なくてはならない存在の革靴は、日々のメンテナンスを行うことで寿命を延ばすことが可能です。愛用している革靴の状態の見直しを明日からぜひ実践してみてください。

ページトップへ